私たちは世界でも最も幸福度が高い国の一つである南国フィジーへの旅に出かけました。フィジーの美しい白砂ビーチ、青い海、熱帯を感じられる青々といた森林、そして現地の人たちの笑顔に包まれた素晴らしい6日間でした。
すでにもう一度行きたいです
今回、私たちはこの楽園フィジーでの美しさをしっかり記録したいという思いから購入したばかりのドローンを飛ばしてきました。しかしながら、ドローンの飛行ルールや規制は月日を重ねるにつれて複雑かつ厳格になってきていることは事実です。娯楽目的でドローンを購入したばかりの私たちでも申請ができましたが、躓いたところがありましたので備忘録として残していきたいと思います。初心者ドローンパイロットや購入したばかりの方でもすぐに申請までできるように分かりやすくその方法をご紹介します。
フィジーでドローンを飛ばすために必要な3つのこと
ドローンを持っていても残念ながらラジコン玩具のようにすぐ飛ばせるわけではありません。日本国内でもドローンに関する様々なルールや法律が定められているように、世界中の国でドローンの進化と並行して法律化が進められてきています。
私たちは日本でのライセンス(一等無人航空機操縦士及び二等無人航空機操縦士)は所持しておらず、DID地区などを除いたライセンス不要エリアのみで飛ばしている趣味範囲です。しかし、いくら趣味程度と言っても海を越えて外国へ行くとその基準も変わってきます。
フィジーではこれからお伝えする以下の内容を理解し、適切に申請すれば旅行者でも限られた規則の中で飛ばすことができます。初心者でも結果的にスムーズに承認まで得ることができましたので、そのプロセスをご紹介します。
提出書類を揃えよう
申請にはまず、所持しているドローンの機体情報を得ることが必要になってくるのですが、お持ちの機体機種によって確認方法は変わってくるかと思いますので、割愛させていただきます。また、日本国内での機体登録などは完了している程でお話を進めます。
それでは、始めていきます。
上記公式サイトへ入ると全て英語のサイトが出てきます…。
ここでまず嫌になってしまいますよね。
英語が得意な方はダブからFormsのページへ遷移して、【Form name】の検索窓から「remote」などと入力して検索すると2種類の申請書がヒットするかと思います。もちろん、検索結果も英語なのですがここは私にお任せください。それぞれの申請書のリンクと見分け方をご説明します。
- OP 137 – Issue of Remotely Piloted Aircraft System (RPAS) Declaration and Permit for Recreational Use Only
- 今回使用する申請書です。謂わゆる趣味・娯楽用の飛行申請がこちらになります。
- OP138- Application for Authorisation to Operate Remotely Piloted Aircraft Systems in Fiji
- 今回対象外の申請書です。謂わゆる商用などの飛行申請がこちらになります。
今回は旅行者で個人利用目的なので、OP 137番の申請書で問題ありません。上記リンクからアクセスするとApplication Formという欄の右にPDFファイルのリンクが貼り付けられていますので、そちらを開いてダウンロードしましょう。下図のような書類が手に入るかと思います。次のステップで必要項目を補完していきましょう。なお、用意する書類、実はOP 137これだけなんです。何個も何枚も用意する必要がないところがシンプルで良いですよね。
必要項目を補完しよう
フィジーのドローン申請書の拡張子はPDFなので、対応しているパソコンであればPDF上で直接補完することが可能です。もちろん手書きでも良いのですが、そうなるとA4用紙を一度用意してペンで内容を書いていき、最終的にはフィジー民間航空局(CAAF)へメールで送信する必要があるため、スキャンが必要になってしまいます。
ここでは、PDFへの実際の入力例を見ていきましょう。
- DATE OF APPLICATION : 申請日
- FLIGHT NO. : 飛行機の便名
- SHIP : 記入不要(船舶の場合に記入)
- TOURIST : 忘れずチェック
- PASSPORT : 旅券番号
- FIRST / LAST NAME : 名 姓
- CITIZENSHIP : 国籍
- CONTACT : 電話番号(+81から書きましょう)
- DRONE DETAILS
- MAKE : メーカー会社
- MODEL : モデル名
- SERIAL NO. : 機体番号(DJIは本体記載)
- ACCOMMODATION / ADDRESS : 滞在ホテル
- DURATION OF STAY : 滞在期間
最後は署名欄になります。
【I, 〇〇 of JAPAN】の〇〇部分は自筆の必要はありません。最下部の「signature」に自身のサインを書きます。【withness】と記載があるところも申請者の年齢問わず必須項目でとなっています。
私はここを空欄にして一度メールにて送ったところ、この部分も埋めてくださいとフィジー民間航空局(CAAF)より跳ね返されてしまいました。家族でも友人でも構いませんので同様に、第三者のお名前と自筆サインを書いてもらいましょう。
サイン欄は必ず全て埋めましょう!
完成した書類を指定送付先へ送付しよう
OP137申請書の記入に漏れがないことを確認したらいよいよ申請します。
申請書の送付方法は以下2通りありますが、私はメールをお勧めします。
- ナンディ空港(NAN)私設郵便袋 (NAP 0354) に郵送
- Drones@caaf.org.fj に電子メールで送信
絶対にメールが簡単
下記メール例にご自身の名前を入れて利用してください。
宛先:Drones@caaf.org.fj
タイトル:Regarding a request of permission to use a drone
本文:
To whom it may concern:
Bula, This is <名前> from Japan.
I am sending you to request approval for drone flight. I have attached the default form. Please have a look through it and let me know if you require any more documents.
Yours sincerely,
<名前>
英語が合っているか不安ですが、この文章で問題なく上記のような承認メールが来ました!
なんとこれで申請完了です。とっても簡単です。
この承認メールにはいくつか注意書きがありまして要約すると…
- OP137申請書に記載されている規制を常に遵守してください。
- OP137申請書のコピーを携帯してください。
- 滞在ホテルの敷地内でドローンを飛行させる前に、ホテル管理者から許可を得てください。
当たり前のことですね。リゾート地は様々な国から多くの旅行者がバケーションやハネムーンなどで休息やリラックスするために訪れています。邪魔になったりトラブルにならないようにルールはしっかり守っていきましょう。
そして、コピーの携帯はよく忘れることがあります。現地での許可取りに必要になってくる大事な書類ですので、忘れずに携帯しましょう。ちなみに私たちが滞在したホテルではフロントにて確認しましたが、快く承諾してくださりました。ホテルでの美しい映像は下記からご覧いただけます。
フィジーでの飛行ルールのおさらい
さて、申請もいよいよ終わり出発が近づくのを待つのみです。しかしながら、前章でもお伝えしたようにドローンに関する飛行ルールは国によって大きく異なります。せっかくの海外旅行が台無しになってしまわないように、ここでルールのおさらいをしていきましょう。
・国内空港の場合、空港基準点から3キロメートル以内は飛行禁止です。
・国際空港の場合、空港基準点から5キロメートル以内は飛行禁止です。
・地表から200フィート(約61メートル)以上の高さを越えての飛行禁止です。
・パイロットなし(無人)飛行禁止です。
また、以下に該当する建物や施設周辺・上空は飛行禁止です。
燃料貯蔵所、私有地、車両、人口密集地、スポーツイベント、国有地、政府機関、刑務所、病院、警察署、兵舎、国会議事堂など、機密かつ制限が厳しいエリア。管理者から許可を得ていないリゾート地。
・常に有視界飛行ができる範囲を維持しましょう。
・地表から常に200フィート(約61メートル)未満の高さで飛行しましょう。
・飛行前および飛行中は必ず気象状況を確認してください。
さいごに
購入したドローン
私たちが旅行前に購入したドローンはDJI mini 3 PROです。
コスパ抜群という言葉が最もしっくりくる総評だと思っています。画面付きのコントローラが付属したタイプのセットを購入しました。素人ながら、DJIに付帯する機能を上手く使えばこんな動画が撮れてしまいます。色んなSNSへもストレスフリーにストレスフリーに載せる事ができるのも、今の時代にあった機能だと言えます。
初心者ながらとても魅力的に感じた点をいくつか抜粋してお伝えします。
- インテリジェントフライトモード(自動追尾)機能
- 縦動画撮影(カメラがぐるんと縦向きになります)
- 上下前後障害物検知機能
これらの機能があるだけで、初心者でもグンと飛行スキルが向上して安全に快適に飛ばすことが可能になります。私たちはいつ思い返しても買ってよかったなと感じていて、旅行での楽しみ方の幅が大きく広がったことを2人とも実感しています。トップページにある背景の動画も実は私たちが撮ったものです!
フィジー旅行について
フィジーに関する旅行情報を同ブログで紹介しています。
お時間がありましたら是非併せてご覧ください。
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