南アフリカ旅行第2弾の記事です。アフリカ大陸へ向かうフライトは、日本人にとってなかなか経験する機会が少ない特別なルートです。今回は、シンガポール航空SQ478便に搭乗し、シンガポール・チャンギ空港(SIN)から南アフリカの経済都市ヨハネスブルグにあるORタンボ国際空港(JNB)へと向かいます。
関西国際空港からのフライトを経てチャンギ空港で約2時間半の乗り継ぎを行い、深夜便でアフリカへ出発。使用機材はエアバスA350-900で、長距離フライトに適した快適な座席やサービスが特徴です。本記事では、チャンギ空港での乗継体験、機内の様子やサービス、機内食などを詳しくご紹介します。「シンガポール航空のエコノミークラスでアフリカへ行くのはどんな感じ?」「A350-900の乗り心地は?」と気になる方は、ぜひ南アフリカまでの移動手段選択の参考になれば嬉しいです。
- 搭乗日 / DATE
2025年1月25日 - 航空会社 / AIRLINE
シンガポール航空 / Singapore Airlines - 便名 / FLIGHT NO.
SQ 478 - クラス / CLASS
エコノミークラス(Y) - 出発空港 / DEPARTURE
SIN・Singapore Changi(01:30) - 到着空港 / ARRIVAL
JNB・OR Tambo Intl(06:10) - 飛行時間 / FLIGHT TIME
10 h 40 m - 機種 / TYPE
Airbus A350-900 - 機体番号 / REGISTRATION
9V-SMP

チャンギ空港での乗継|2時間半をどう過ごす?
乗継の流れ(到着から出発ゲートまで)
関西国際空港(KIX)からのSQ621便でシンガポール・チャンギ空港(SIN)に到着後、まずは乗り継ぎ先のゲートを確認。シンガポール航空SQ478便はターミナル3からの出発のため、到着したターミナル2からの移動が必要でした。

ヨハネスブルグ見つけた!




ターミナル間移動にはスカイトレイン(Skytrain)を利用。スカイトレインはチャンギ空港内を結ぶ無料のモノレールで、ターミナル間の移動が非常にスムーズです。最大で約5分おきに運行していて、ターミナル2からターミナル3まで約2〜3分の距離で、大きな荷物を持っていてもストレスなく移動できます。駅ごとに乗車口が明確に表示されていて、迷うことなくターミナル3に到着できます。
ラウンジ利用の有無や空港内での過ごし方
ターミナル3に到着後は、プライオリティパス対応のラウンジを探しましたが、どこも満席で利用できず…。
その代わりに、ウィンドウショッピングを楽しみながら空港内を散策。チャンギ空港は自然豊かな空港で、水槽の中に魚が泳ぐ風景を眺めることができるエリアもあり、リラックスした時間を過ごすことができました。


SQ478便 搭乗
SQ478便 搭乗の様子
搭乗ゲートへ
チャンギ空港での乗り継ぎ時間を過ごした後、いよいよSQ478便の出発ゲート、A15ゲートへ向かいました。ターミナル3内の案内板を頼りに、ゲートまで歩くことに。長時間のフライトが始まる前に、最後の準備として、ゲート周辺の様子を軽くチェック。こうして行き先を見ていると、アフリカ大陸というの目的地へ向かう興奮が高まってきました!


今回搭乗した機材
今回のSQ478便(シンガポール → ヨハネスブルグ)は、Airbus A350-900(A350-900)で運航されました。
A350-900は、最新技術を駆使した長距離路線向けのワイドボディ機で、ロールス・ロイス製のトレントXWBエンジンを搭載しています。このエンジンは燃費効率が高く、静音性に優れているため、機内は非常に静かで快適です。


機材からの眺め
今回搭乗したシンガポール航空 SQ478便の座席は57Jと57Kです。
A350-900は、エアバス社の中でも特に大きな窓を備えている機材で、開放感のある機内空間となっています。通常の機材よりも広い視界を確保できるため、フライト中の景色の移り変わりや主翼の様子を存分に楽しめます。



A350はウイングレットがとてもカッコイイ!


飛行ルート
SQ478便はシンガポールから西南西の方角に向かってまっすぐと進んでいきます。夜中の間はインド洋の中心部やモルディブを超えていきます。
そして明朝、飛行機が大陸へ進入する直前にマダガスカル島の上空を横断します!この下にバオバブの木やワオキツネザルでいっぱいの島があると考えると、とんでもないところに来てしまったと感じます。



すごい地名・・・


機材・座席(エコノミークラス)の紹介
今回搭乗したシンガポール航空SQ478便のエコノミークラス座席は、快適性を重視した設計です。A350シリーズは、静音性に優れた機材として知られ、長距離フライトでもリラックスできる環境が整っています。




座席は3-3-3のレイアウトで、座席幅やリクライニング角度もしっかり確保されており、長時間のフライトでも負担を軽減できます。収納スペースも工夫されており、ペットボトルや小物を整理しやすい設計になっているのもポイントです。また、各座席にはUSBポートと電源が備わっており、機内でのデバイス利用にも困りません。
項目 | 詳細 |
---|---|
シート配列 | 3-3-3 |
シートピッチ | 約32インチ(約81cm) |
シート幅 | 約18インチ(約46cm) |
モニターサイズ | 約11インチ |
電源・USBポート | 各座席に搭載 |
機内エンターテイメント
エコノミークラスの座席には、約11インチの高解像度タッチスクリーンモニターが備わっていて、シンガポール航空最新の機内エンターテイメント「KrisWorld(クリスワールド)」が楽しめます。なお、関西発のSQ621便とは収録されている映画のタイトルが異なりました。
シンガポール航空では、機内でWi-Fiサービスを提供しており、マイレージプログラム「KrisFlyer」に登録していると、無料でWi-Fiを利用可能です。SNSやメールのチェックができるため、長時間のフライトでも通信環境が確保できます。
Wi-Fiの接続方法はシートポケットに案内があるため、搭乗前にKrisFlyer会員に登録しておくと便利です。
機内食とドリンクサービス
今回のシンガポール航空SQ478便(シンガポール → ヨハネスブルグ)のエコノミークラスでは、離陸後と到着前の2回、機内食が提供されました。
離陸後の機内食|夜食にしては重めの内容…


SQ478便の最初の機内食はミートボールのトマトソースパスタを選びました。
味は美味しく、特にミートボールのジューシーさがよく合っていました。ただ、深夜に食べるには量が多く、完食はできませんでした。



胃がしんどい・・・
ドリンクサービス
シンガポール航空SQ478便のエコノミークラスでは、SQ621便と同じ豊富なドリンクメニューが提供されました。また、SQ便ならではのオリジナルカクテル「シンガポール・スリング」も注文可能でした。フルーティーで飲みやすい味わいが特徴です。
ドリンクメニューの選択肢が多く、長距離フライトでも飽きることなく楽しめました。
- 赤ワイン・白ワイン
- ビール(シンガポールのタイガービールなど)
- ウイスキー・ブランデー
- シンガポール・スリング(おすすめ!)
【特別付録】ハネムーンリクエストで特別なサービスを体験
シンガポール航空では、ハネムーンや記念日旅行の利用者に向けた特別サービスが提供されており、エコノミークラスでも簡単なリクエストを行うことで、ケーキやシャンパンのサービスを受けられる場合があります。私たちは事前にシンガポール航空の日本法人に電話で問い合わせ、ハネムーンリクエストをお願いしていました。


その結果、今回のSQ478便(シンガポール〜ヨハネスブルグ)では、「Happy Anniversary」と書かれたプレート付きのチョコレートケーキと、グラスで提供されるシャンパンのサービスがありました。さすが世界的に評価の高いフルサービスキャリアと感じられる演出です。



サプライズ嬉しい♡



大成功してよかった!
ただし、ちょうどインド洋上空で激しい乱気流に遭遇したタイミングだったため、残念ながら機内でゆっくり味わうことはできませんでした。クルーの配慮により、ケーキとシャンパンは丁寧にパッキングしていただき、到着後のヨハネスブルグのORタンボ国際空港でゆっくりいただくことに。
旅の途中にちょっと特別でサプライズ。こうした体験があると、長時間のフライトも思い出深いものになりますね。
ヨハネスブルグ ORタンボ国際空港(JNB)到着
シンガポール航空 SQ478便は、インド洋の上空を無事に通過し、遅延することなく早朝にヨハネスブルグのORタンボ国際空港(JNB)に到着しました。
至る所からアフリカらしさを感じられる装飾や看板、置き物などの展示があり、ついに南アフリカへ着いたんだという気持ちが一気に込み上げてきました。




ヨハネスブルグに到着して最初に広がる景色は、日本では見ることのない数多くのアフリカの航空会社です。どの航空会社も色合いがカラフルで派手なので、アフリカらしさを早速感じることができます。
公用語の一つに英語が入っているため、入国審査は特に苦労することはありませんが、非常にゆっくりで、待ち時間はそこそこありましたので、早めに通過しましょう。
このあとは、クルーガー国立公園近くにあるカパマ私営保護区へ向かうため、初の南アフリカ国内線エアリンク4Z871便への乗り継ぎが待っています!
さいごに
今回のシンガポール航空SQ478便、シンガポール・チャンギ空港(SIN)からヨハネスブルグ・ORタンボ国際空港(JNB)までは、インド洋上空で継続的に揺れ続けるフライトでした。深夜便であるため、しっかりと睡眠を取りたいところでしたが、シートベルトサインがついたり消えたりするほどの揺れが続き、落ち着いて休むのはなかなか難しいフライトとなりました。そんな中でも、静音性に優れたA350-900型機と、シンガポール航空の丁寧なサービスに支えられ、長距離フライトでも安心して過ごせたのは幸いでした。
そして意外だったのが搭乗率の高さです。エコノミークラス・ビジネスクラスともに満席で、アフリカ方面への需要の高さを実感しました。日本からアフリカは遠い世界とよく思われがちですが、飛行機技術の進化により手に届く距離となったのだろうと思います。
次回は、ヨハネスブルグからさらに乗り継いで、南アフリカ国内線での移動を予定しています。都市間をつなぐ短距離フライトの様子や、ORタンボ国際空港での乗継の様子など、現地ならではの空の旅をレポートできればと思います。
ぜひ次回もお楽しみに!
搭乗記について
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