ベトナムは美しい自然、豊かな文化、そして独特のグルメが魅力の国です。ホーチミンの活気ある都市生活から、ハロン湾の幻想的な風景まで、多彩な体験が待っています。今回は、そんな定番スポットではなく、隠れスポットながら初めてのベトナム旅行を計画する方に向けても、絶対おすすめしたいチャンアンという街で体験できるボートツアーの知っておくと便利な情報を徹底解説します。素晴らしいボートツアー体験を備忘録として残しながら、ベトナム・チャンアンでの体験や感想を体験記として紹介します。
チャンアンとは
チャンアンはベトナムの大都市ハノイから南北統一鉄道、もしくは長距離バスを使うことで約2時間半で行ける北部の地域です。また、チャンアンの付近にはタムコックという街があり、ホテルや飲食店が充実していることから、どのような旅行にも組み込みやすい位置です。
チャンアンは数億年前というとても長い時間をかけながら、地殻変動によって山や湖、多くの洞窟が形成されたました。また、古代ベトナム文明が生まれた場所として知られ、多くの寺院がチャンアンには存在します。その独特な風景と文化が評価され、2014年にはユネスコの複合世界遺産に登録されました。
チャンアンまでの移動
今回の私たちは南北統一鉄道を利用しました。鉄道の場合は、チャンアンから見て東側にあるニンビン駅まで乗ることで付近まで来ることができます。そこからGrub(タクシー配車サービス)を使って最終目的地であるチャンアンまで直接向かうか、私たちが滞在拠点としたタムコックへ一度向かってから、荷物を軽くしてチャンアンへ向かう流れが良いかと思います。
別記事で南北統一鉄道の乗車記録をご紹介します!
チケット購入から乗船まで
チケットの購入手段は主に4つの中から選ぶことになると思います。チャンアンは世界遺産であることからツアーの数も豊富で、どこで取得するにも困ることはありません。
しかし、日本国内でチケットを探すとハノイ発着の日帰りツアーが多く出てきてしまい、チャンアン近郊に滞在する私たちにとって、ここまでは余分です。特に難しいことはないと判断し、今回は現地のチケットカウンターで直接購入しました。
チケットの主な購入手段
- 現地チケットカウンター
- 滞在ホテルのツアーデスク
- 旅行代理店
- VELTRA(ベルトラ)
ここで少々混乱する方がいるかもしれません。「チケット購入時にルートを選択するのではないのか。」と考えたかもしれません。ルートは全部で3つあるのですが、どれを選んでも同額、かつ同じ所要時間であるため、ボートに乗る直前までゆっくりと考えても構いません。
補足情報として、ルート2は映画【キングコング 髑髏島の巨神】のロケ地になった場所を巡るそうで、実際に映画を見ている方は「あのシーンのところだ!」と気付けるかもしれません。私たちは人気のコースでバランスよく見ていきたいという気持ちがあったので、ルート2を選択しました。
- 9つの洞窟を巡ります
- 3つの寺院を巡ります
- 所要時間は約2時間半
洞窟をたくさん巡るアクティブ型
チケットカウンターから地下道路を通り、キューイングされた列を進んでいくと乗船場が近づきます。写真の通り、とんでもなく人が多いです。私たちも頑張って朝から行ったのですが、日帰りツアーの中華系団体客とタイミングが重なってしまいます。
さて、ここでタイトルには【アピール】と書いていますね。ここでアピールタイムの始まりです。実は、キューイングされているように見える列は特にルート毎に分けられていません。どこで分けられるのかというと、乗船場です。
ボートは漕ぎ手と一緒に、まるで回転寿司のレーン上のお皿のようにガラガラと流れるようにやってきます。せっかくのキューイングも乗り場でぐちゃぐちゃに乱れてしまうので、頑張って誰も乗っていない船に近づいて、ルート番号を伝えましょう。これを頑張らないと乗れません。唖然としていると、スタッフの方が助けてくれることもありますが、間違ったルートに行かないためにも頑張って伝えましょう。
ボートツアー出発!
無事にボートへ乗船できたので出発です!
ちなみに、ボートは基本は4名〜5名乗りのため、れちゃろ2人の私たちはカナダからお越しで女子旅中の方々と相乗りになりました。
団体客に埋もれなくてよかった…
1つ目の洞窟
出発して早々、素晴らしい景色が見えてきます。日本出発時は雨予報だったのですが、晴天に恵まれて緑広がる景勝地と言わんばかりの自然が広がります。
そして、1つ目の洞窟が見えていますね。「どこ?」ってなりますが、先行のボートを辿っていくと左側に岩場が見えますね。ボートが列をなしていますが、その先に見える暗い空間が洞窟の入口です。
どの洞窟も基本的にこれくらいの狭さとなっていて、実際乗ると、かなりスリリングに感じられます。
どれだけ狭いんやろう。。。
洞窟に入りました!
刺々しい岩が天井から降り注いできそうな独特の雰囲気が漂います。チャンアンボートツアーで画像を調べると、ほとんどは緑がたくさん映った水辺の写真なので、こういった光景が広がっているのは意外で面白いです。
ちなみにこの洞窟は広く明るい方です。先を進むともっと複雑で狭く暗い探検心くすぐられる洞窟が待っています。
手を伸ばすと触れられるよ!
そして、洞窟を出るとこの景色です!
なんて壮大で気持ち良い景色でしょう。暗く狭い洞窟の先にこれまで開放感ある外の景色が待っていると気分も晴れやかになります。こうした洞窟、外の水辺、寺院と入れ替わりバランスよく回れるのがルート2の良さでもあり、チャンアンボートツアーの楽しいポイントだと思います。
洞窟内は天候によって地中の水が滴りますので、カメラの使用には注意!
1つ目の寺院
コース説明の時にお伝えしたように、チャンアンボートツアーでは寺院も巡ります。洞窟はボートに乗ったまま体験しますが、それぞれの寺院の付近には停泊場がそれぞれ用意されていて、そこから歩いて向かうことになります。
歩くと言っても5分も歩く必要はなく、停泊場のほぼ目の前に寺院が既に見えているので問題は全くありません。ボートから降りる時に、ボート漕ぎの人が「◯分後に戻ってきてね。」と教えてくれるので、その約束はしっかりと守りましょう。
寺院は重厚感があり、とても静寂で緑に囲まれた環境の中にあることで神秘的な印象を受けます。そう言いつつも、周りの岩山を一緒に見ると、お城のような、要塞のような迫力ある建物にも見えます。
2つ目の洞窟以降
ボートに再び乗り込み、次の目的地へと向かいます。
洞窟も寺院も岩山も、すべてそれぞれに特徴があります。一見変わらない景色にも見えてしまうかもしれませんが、細かな違いを発見すると探検感が増してとても楽しいです。
特に洞窟は自然でできたものなので、入口や中の構造は全く違います!写真にもあるように、今にも潰されそうな大きな大きな一枚岩の下を入っていくところはとても緊張しました。
実はボートの中にはパドルが置いてあって、ボート漕ぎのお手伝いをすることができます。私たちもしっかりとお礼を込めて手伝いました。
普通に漕ぐの楽しい!
おすすめ写真スポット
ここで、おすすめ写真スポットを紹介します。ツアーが始まってから1時間程でたどり着く寺院のところにある岩橋と桟橋です。
岩橋はボートが潜れるよう少し高い位置になります。天気が良ければ、岩山、水辺、ボートを一枚に収めることができます。「チャンアンに来た!」って一番思える場所かもしれません。
午前のうちに行くと太陽の位置が良く、晴天の日には素晴らしい写真を撮ることができます。
気持ち良い場所です!
そして、同じ場所で一番オススメしたい写真スポットが桟橋です。桟橋は比較的有名な写真スポットなので、写真用に衣装を用意している人で若干混雑します。朝の時間帯はやはり比較的空いているので狙い目であることは重ねてお伝えしておきます。
桟橋は少し奥手にあり、短い滞在期間では焦って見逃して意しまうことがありそうな、目立たない場所にあるので、岩橋のところと忘れないようにしましょう。
ボートツアー終了!
いよいよボートツアーが終わりました。
2時間半弱という長い時間ではありますが、私たちは特に飽きることなく最後まで楽しむことができました。天候と同乗者にも恵まれた結果だと思っています。
最後、漕ぎ手さんとお別れの時に僅かながらチップを渡しました。ベトナムにはチップ文化の習慣が基本的にはないのですが、長時間にわたり手漕ぎで私たちを案内してくださったことには何か感謝をお伝えしたくお渡ししました。とても喜んでくださったので、最後まで気持ちの良いツアー内容となりました。
最後はチケット売り場側まで戻り、Grabを呼んで滞在先のタムコックまで戻ります。
さいごに
チャンアンボートツアーは終始本当に素晴らしい内容でした。陸のハロン湾と代名詞で言われるのが惜しいくらいに絶対乗ってみてほしいボートツアーです。ハロン湾に比べるとアクセスは決して良いとは限りません。どちらもいい勝負かもしれません。ただ、一度ハノイに行ったことがある方もぜひ一度訪れてみてほしい場所です。一度ハノイには訪れたから別の事をしてみたい、別の所へ行ってみたいという考えをお持ちの方へ、今回の投稿が選択肢の助けになれば嬉しいです。
ベトナム旅行について
ベトナムに関する旅行情報は同ブログで他にも紹介しています。
お時間がありましたら是非併せてご覧ください。
ありがとうございました!
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